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那須次郎様
年代もののKL−11を使用しておりますが、不調で困っております。状況は、運用中に突然パワーが出なくなります。 IPメーターは勢いよく振るのですが、パワー計はほとんど 振れません。またしばらくすると復活する時もあるのですが? アンテナリレーの接触不良なのでしょうか? ご教授お願いします。
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
那須次郎
投稿日:2007/11/17(Sat) 16:52
No.766 |
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まず本当に出力が出ていないのかを確認するほうが先ですね。
古いメーターは、よく振れなくなりますので。 内蔵メーターだと切り換えスイッチの接触不良も考えられます。
メーターの針が固着してしまったのでないとして、ほんとうに出力がゼロなら、出力回路のリレーそのものが動作していないか、たぶんその他の回路の故障ですね。
もし本当に出力がでていないのに、ばんばんドライブをかけてしまったとしたら、あっという間に8877のグリッドには過大電流が流れてそのまま昇天してしまうでしょう。
テストするときは小さい電力でやってみてください。 せいぜいドライブ数ワット、出力数十ワットくらいの状態で。
同時にグリッド電流もごらんになってください。 出力メーターがきちんと振れているときと振れないときで、なにか変化がありますか?
(ところでKL-11には、グリッド電流計があるのでしょうか??ふと疑問が・・・噴!)
ここの掲示板に何度も書いているとおり、グリッド保護回路がない場合、過大なグリッド電流を流せば、簡単に8877を故障させることになります。
もし本当に出力回路が接触不良(というか、完全に不良!)であるなら、通常通りの大きなドライブをかけた場合は、カソード回路のツェナーやメーターにもRFが乗って、こちらも損傷することになります。 ・・想像しただけでも、恐ろしい!
多少、接触不良になっているくらいのリレー接点にkWを入れたら、電流のほうが勝手に流れて接触してくれます。しかし接触抵抗で発熱して、接点が溶着する恐れがあります。
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
KL−11
投稿日:2007/11/17(Sat) 19:05
No.767 |
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那須次郎様 ご教授ありがとうございます。 出力リレー導通をテスターであたってみましたが、異常はありませんでした。 パワー計は内蔵のものと、外付けのもので確認していますが、 スルー時は両方ともふれますので、壊れてはいないようです。 リニアオン時は両方とも振れません。 IPは勢いよく振れますが、IGが流れません。 IG回路には、1Aのヒューズが入っていまして、オーバー ドライブ時には切れてくれます。 何回も切らしましたが。 IPは流れるのに球が昇天することはあるのでしょうか?
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
那須次郎
投稿日:2007/11/17(Sat) 21:25
No.768 |
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リレーコイルが動作していて、接点もきちんとONになる。 ドライブをかけてプレート電流がたくさん流れてもパワーが出ない、 となれば出力タンク回路の異常でしょうね。
つまり運用周波数に同調していないわけです。バンドスイッチの接点不良とか、並列に挿入されるキャパシタの接触不良とか? パワーアンプとして、なにか致命的な不具合がありそうです。
しかしグリッド電流が流れない、ということはこの球では(正常動作時でも)ありえませんので、電流計と回路の点検をおすすめします。 適正なグリッド電流が流れることは、適正な動作をしていることを示します。流れ過ぎても、不足でもいけません。
ちなみにヒューズが入っているのは、グリッドではなくカソードのリターン(プレート電源マイナス側へ戻るライン)ではないでしょうか。 並列に抵抗が入っていて、カットオフバイアスがかかる仕組みかと思います。いかがでしょうか?
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
KL−11
投稿日:2007/11/17(Sat) 22:50
No.769 |
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那須次郎様 IGの電流計点検してみます。 以前オークションで手に入れたTL−922が 全く同調せずパワーがでないことがありまして 3−500zを壊したことがありました。 中身を入念に見てみたら、バリコンとアースの 抵抗が0オームでおかしいと思ったら、 出力リレーのところについていたRFCを はずしたら正常になったことがありました。 この辺も見てみます。 因みに出力リレーのところに入っているRFCは どんな役割をしているのでしょうか? あと、8877はパイLでなくパイ型に変えた らいけないでしょうか? そうすればハイバンドの出力低下も 少しは緩和するかなと思うのですが?
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
KL−11
投稿日:2007/11/18(Sun) 10:50
No.770 |
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那須次郎様 故障の原因が判明しました。 まず、バリコンとアースの導通を見たところ、TL−922の 故障と同じように、可動側と固定側がショートしておりました。 そこで、OUT末端のRFCをはずしたところ、ショートが 直りました。そこで、RFCなしでチューンを取ってみたところ 14Mと3.8Mはパワーが出るようになりました。 コンテストでの連続運転の負荷でRFCの抵抗がショートしたのかと 想像します。あと、21M、7Mはロータリースイッチが溶けたか 何かで、チューンが取れませんでした。 ロータリースイッチの入手困難と思いますので、 いっそ、全バンドリレー式に変えようかと思っています。 電流容量4Aぐらいのリレーで持ちますか?
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
Bird Houseの住人
投稿日:2007/11/18(Sun) 22:16
No.771 |
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>そこで、OUT末端のRFCをはずしたところ、ショートが 直りました。そこで、RFCなしでチューンを取ってみたところ 14Mと3.8Mはパワーが出るようになりました。 RFCはカップリングCが破損して高圧がANTに回るのを防止=短絡してヒューズを飛ばすために入っているはずです。 RFCを取るのは危険です=かならずいれておいてください。 まあ一般的にはやりませんが(面倒です) ロータリーSWはバラして補修できますよ=同様の部品から外してきて接点交換やウエハース交換します。 参考まで
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
那須次郎
投稿日:2007/11/19(Mon) 21:35
No.772 |
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KL-11さん、故障の原因が判明してよかったですね!
RFCの目的は、高圧のディスチャージですが、これはカップリングCがショートしていなくても、カップリングCやVCに高圧がチャージされるのを防ぐ目的があります。 数kVもある高圧ですから、たかが1000pFのチャージでも感電すれば結構な危害があるわけです。
もし適当なRFCが無ければ、ボールペンの軸に0.8mmくらいのエナメル線でも10cmくらいの長さに密着巻きしてRFCを自作すれば、出力側50オーム回路であれば何も問題なく代用できます。
何mHもあるRFCを使いたがるのは、その昔のAM送信機の時代に変調波が乗るプレート回路などに大きな値のバイパスCを入れると高音が伸びないことになるため、小さいバイパスCで済ませるための対策だったのでしょう。
RFCの細い線で沢山巻いてあるものは、かえって断線しやすいうえ、(ローインピーダンス回路につきも問題は少ないが)HF帯では高いほうに、いわゆるホール(直列共振周波数、インピーダンス最小点)が生じます。
出力回路であれば、数十kオームの抵抗でアースしておくだけでもDCディスチャージは可能です。 この方法は、バンドスイッチの空き接点間に高圧が発生するのも防止できます。この場合は1MオームくらいのP型RF用抵抗を使用します。(ETOのアンプで応用されているが、回路図には記入がないのはなぜか?)
バンドスイッチにリレーを使用するのであれば、小型のバキュームリレーがいいでしょう。多バンド用だと割高ですから、程度の良いロータリースイッチを探すほうが簡単かもしれません。
コンテスト使用に耐えるようにするには、この部分にも風が当たるように通風を考えてやることです。コイルとスイッチも冷却します。 コンテストでRFCが焼損したとすると、ホールがあったのかもしれません。高周波電流が流れて発熱したのではないでしょうか。
KL-11ではガラスチムニーを使用して上手に排気していますが、 プレートから出た熱風をそのままタンク回路に入れるような構造は、避けるべきでしょう。
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
KL−11
投稿日:2007/11/20(Tue) 23:08
No.773 |
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那須次郎様 Bird Houseの住人様 ご助言感謝します。RFCの必要性理解できました。 見たところ、抵抗に巻いたコイル自体は断線、溶断して いないようです。抵抗値数十kオームから1Mオームの抵抗を つけてみます。あと、ロータリースイッチの接点ですが、接点が ネジ止めしているのは確認しております。 新品の部品から外して入れ替えることができるのですか。 思いつきませんでした。早速やってみたいと思います。 ただ新品のロータリースイッチの入手先でいいところありましたら 教えていただけませんか?ameritoronのホームページで入手できそうなことは確認しておりますが、10k円ぐらいしますし、 ネジ止めされているのか写真がなく確認ができませんでした。 AL−1500シリーズの部品なら丁度いいのですが? なことは確認したのですが?
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Re: KL-11不調の原因投稿者:
那須次郎
投稿日:2007/11/22(Thu) 00:21
No.774 |
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> 抵抗に巻いたコイル自体は断線、溶断していないようです。 ・・というのはどの部分でしょうか、プレート回路のパラ止めのことではないかと思いましたが。
> 抵抗値数十kオームから1Mオームの抵抗をつけてみます。 DCシャント用途であれば、あまり値が大きくないほうがいいでしょう。ただしRF電圧もかかりますから、焼けない程度で。
KL−11は日本製の部品を使用していると思います。 ロータリーSWの接点だけ、合うものを探して交換というのはかえって難しいのではないでしょうか、1個2個の少数では入手できそうもない印象です。(1000個なら作るところはあるでしょうが・・)
直径7、8cmくらいの円形のスイッチでしょうか、記憶が薄れました。 1980年頃、恵比寿で売っていたものがありましたが(2段2回路11接点だったか?)、同様のものでしょうか、ご存知のかた、教えてください。・・P社のアンプの部品だったかも知れません。
(今の広告のツマミ付きのもの=1回路6接点は直径2インチくらいのUS製ではないかと思います。)
もし米国製のロータリーSWを代替品として使用するときは、 ・シャフト径が1/4インチ ・接点間の回転角度が違うかもしれない など、注意が必要です。
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皆様始めまして。
20年以上前の59誌の那須様の記事を読んで以来、いつかは手に入れたいと考えており、今回、縁があって知人より入手する事が出来ました。
動作確認では、プレート電圧が200v入力の無負荷時に、HI・LOで4.2kv/3.2kV、230vでは5kv/4kv(T1のタップは何れも 5&3 )ほど印加されておるのですが.... 無負荷時に6Kv/4Kvほど(負荷時は4kv/3kv)印加されている機種を見た事があるので、無負荷時に電圧がちょっと 低い様な気がするのですが...HW?
こんなもんで正常なのでしょうか?
また、今回入手した4kは以前見た4kと比べ内部が少し変わっており弁当箱の様なOILコンが、3K/5Kに使用されている様な 小型?の物に。0.1μfのコンデンサが3ヶ (確か2個の筈では?)...等々
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Re: Henrry 4K Ultra投稿者:
3kA
投稿日:2007/09/13(Thu) 19:15
No.761 |
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> 無負荷時に6Kv/4Kvほど(負荷時は4kv/3kv)印加されている機種を見た事があるので、無負荷時に電圧がちょっと > 低い様な気がするのですが...HW? 無負荷時に高い方が異常です。
> また、今回入手した4kは以前見た4kと比べ内部が少し変わっており弁当箱の様なOILコンが、3K/5Kに使用されている様な > 小型?の物に。0.1μfのコンデンサが3ヶ > (確か2個の筈では?)...等々 50Hz地帯では3個必要です。このコンデンサが電源周波数に合わせていないと、無負荷時の電圧が異常に高くなります。 私の3kAでは2個実装されていて、その内の1個は使われていなかったのですが、やはり無負荷時に異常に高い電圧になりました。 50Hz地帯なので2個パラに変更したら正常になりました。
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Re: Henrry 4K Ultra投稿者:
Ja_seller
投稿日:2007/09/14(Fri) 12:55
No.762 |
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いろいろご教授ありがとうございます。 ほっとしました。
そう言えば、昔5kcで異常に電圧が高く6kvほど)なって 点検したらブリーダー抵抗が断線してました。 (2個装備のコンデンサーは正常)
また、スタンバイオペレートSWが故障で 常にON状態、パーツも入手できずで難儀しておりますHI
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Re: Henrry 4K Ultra投稿者:
ムラサキ
投稿日:2007/09/15(Sat) 01:19
No.763 |
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> 無負荷時に6Kv/4Kvほど(負荷時は4kv/3kv)印加されている機種を見た事があるので、無負荷時に電圧がちょっと > 低い様な気がするのですが...HW? > > こんなもんで正常なのでしょうか?
現状のHV(4.2/3.2)は、正常値と思います。
>無負荷時に6Kv/4Kvほど(負荷時は4kv/3kv)印加されてい>る機種を見た事があるので、無負荷時に電圧がちょっと
チョークトランスを外してコンデンサインプットに改造してHVを上げている可能性が考えられませんか?
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Re: Henrry 4K Ultra投稿者:
那須次郎
投稿日:2007/09/23(Sun) 11:48
No.764 |
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Ja_seller さん、こんにちは。 いいアンプを入手されましたね。 月刊ファイブナインで4Kについて何か書いたのか忘れましたが、古い時代のアンプや送信機のほうが「持ちがいい」印象です。
つい最近、Creative Electronicsという米国の会社の製品で 3CX3000A を使用したCE-2500 というパワーアンプに1年くらい振りで電源を投入してみました。ゴロゴロ、うるさいブロワーが回りだしたまではよかったのですが、故障していました。 高圧は出ていることはメーターで確認しましたが、ドライブがかからず(入力回路のリレー動作不良でしょうか)、プレート電流計の針も振れず、そのうち焦げ臭いニオイまで出てきたので中止しました。
アメリカ製の普及品と思われる部品を多用したアンプですから、寿命はあまり長くないのかもしれませんが、同様の経験をお持ちの方はいらっしゃいますか?
では日本製はどうかというと、こちらも普及品を使用して電源制御回路や低圧DCレギュレーターを作った自作 3CX3000A7 アンプがあり、ついでに電源を入れてみたのですが、やはり制御DCが出てこないのでしょう、電源ONになりません(フィラメントもファンも動作せず)。おそらく(以前にも同様の経過をたどったことがある)24Vレギュレーターの半導体あたりが腐ったか風化したのだろうと思います。下手に半導体など入れないほうがいいのかもしれません。
この点、真空管時代の部品は、寿命が長いなぁ・・という印象で、それこそ腐ってもヘンリーかコリンズか、となるのでしょう。真空管そのものの寿命(いわゆる新古品、NOS =new old stock)が何十年も前の時代ものでも動作するのも、すばらしいことだと痛感します。
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このプログラムは KENT 氏の yybbs を xoops(PHP) に移植したものです
- KENT -
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