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那須次郎とアンプを語ろう

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ALT-10 Gates-Harris投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/06/19(Sun) 18:41 No.202  
日本では知る人も少ない名機を紹介します。カリフォルニアの超有名OM所有のパワーアンプです。

 1972年、アーサー・コリンズの退社に伴い、その時代に活躍したコリンズ社のエンジニアたちにもいっしょに退社したものがいた。あるものはゲイツ・ハリス社に移籍し、それまで同社が培った技術とコリンズ社の技術を融合させたのではないかと考えられるオートチューンの大型パワーアンプALT-10を世に送り出している。
 



Re: ATL-10 Gates-Harris投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/06/19(Sun) 18:44 No.203  

ALT-10 その名のとおり、定格出力は10KW。

ありがちなオートチューニングの不具合にも対処できるよう、フロント側から手動同調も可能である。

・・・とのことですが、どこぞのドアを開けるか、チューニングボタンを押すのでしょう。

みなさんは、こういう歴史に興味がありますか?
そういう昔話をそろそろまとめる時期じゃないか、と思います。



Re: ALT-10 Gates-Harris投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/07/13(Wed) 23:37 No.213  

 このカリフォルニアのOM所有のアンプの話も含めて、208U−10伝説をULした直後、不思議なものでここ何年かは連絡がなかったその本人からのメイルが到着しました。

いわく、
・・・ I HAVE BEEN WORKING ON A "HARRIS" MILITARY 3-PHASE LINEAR AMP WITH A 4CX3500A7 EIMAC TUBE IN THE FINAL. THIS RIG IS MANUALLY TUNED AND HAS 3 STAGES OF DRIVE, (SAME AS COLLINS 208) AND NEEDS ONLY 0.1 WATT FOR FULL OUTPUT.

WOW、そんなアンプがあったんですねえ!

 ずんぐりした4CX3500A(7、ではない?)を使用したPAがハリスからでていたとは存じませんでした。この球はVHF用に使用される新しい品種なので、よもやHF業務用アンプとは、考えたことがなかったのでビックリです。
 430メガには困難があるでしょうが、144メガとか50メガ用には最適な送信管です。当然、HFでも良好なはず。

 記述中、3段の208Uとあるのは、U−3でしょうか。U−10は4段ですから。

 この話には続きがあって、このOMさんは3相電源を自宅で使用できるようにピーター・ダール社特性の単相トランスに載せ替えた、作業は難航して1年もかかった、とのこと。

・・よくやるね〜、と感心しています。

それにしても彼はもう88歳くらいのOTですよ!! 
私も、元気で長生きしたいものです。
怪物君投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/06/30(Thu) 22:34 No.207  
WEB上で懐かしいリニアアンプを見つけました。’80年代中頃、当時の私のアンプ研究仲間だったQちゃんの作品です。
http://www.florist.sytes.net/4-1000P.html

 怪物君と書かれていますが、このアンプの名前は怪物君の友人であるフランケン(シュタイン)のほうではないか、と私は思います。写真ではその後、チムニーが付いたようですが、製作当初はチムニーなしでした。

 なんのことはない、まじめな4−1000Ax2パラのAB1級GGアンプで立派な入力パイ型同調回路とB&W社のタンクコイルなどを使用したものです。(どうやらパーツの提供者はこのHPのオーナーさんであるらしいことが判明しました!)裏パネルに同軸を切り替えるリレーが見えますが、これが曲者でした。

 当初、入力と出力を同じリレーで切り替えていました。AB1とはいえGGアンプでそれほどゲインもありませんから、製作したOM(Qちゃん)は「発振なんてするはずない」と考えたことでしょう。が、みごとに大発振しました。4−1000Ax2本がまともに発振したのですから、これは大変な事態です。
 案の定、プレートRFCのエナメル線がぶっ飛んで、切れた銅線の2〜3mmくらいの断片が1個、写真の上の球のガラス壁に突き刺さりました。(チムニーはありませんでしたから。)

 製作者Qちゃんは、同軸切り替えリレーをはじめ、あちこちまじめに発振対策をほどこして、なんとか安定な動作を確保しました。

 しかしこのフランケン(シュタイン)、おでこに銅片を突き刺したまま、Qちゃんの実射試験場でSSBやCWはもとより、RTTYでのDXのパイルアップにも立派に参加しておりました。・・・たぶんそれぞれ200カントリー(当時)くらいは稼いだのではないかと思います。

それにしてもこのOM、よくもまあ銅線が突き刺さったままの送信管でパイルアップに参加したものです。Qちゃんの心臓には剛毛が生えているのかもしれません。

 4−1000Aというダッシュ管、さすがに軍用でも使用されるだけあって丈夫なガラス(ある意味では柔軟な性質なガラスか?)なのでしょう。ご立派でした・・・ 

その意味では不死身であったこのパワーアンプ、HPオーナー氏がおっしゃるとおり、やはり怪物君なのかもしれませんが。



Re: 怪物君投稿者: JE1CKA 投稿日:2005/07/01(Fri) 08:51 No.208  

> WEB上で懐かしいリニアアンプを見つけました。’80年代中頃、当時の私のアンプ研究仲間だったQちゃんの作品です。
> http://www.florist.sytes.net/4-1000P.html

これって、花屋さんの所有してて、現在山梨某所に引っ越してる奴ですよね?Q**-3Kって呼んでます。
リレーの接触不良、ブロワーの不調などがあり、経年変化で部品の交換必要なところが出てきてます。先日はプレートのブロッキングコンデンサー1000PFでパチパチ音がして高圧がリークしてました。



Re: 怪物君投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/07/01(Fri) 20:08 No.209  

CKAさん、このアンプの所在は山梨ですか! なんと世間は狭いというか・・ 花屋さんかQちゃんが、山梨方面にもお出ましになるのでしょうか?

ブロワは何であったか忘れました。Rotronの20cm径くらいのでしょうか? 117V仕様のあれ。
高圧平滑Cは、当初はフィルムCだったかと思います。32μFくらいの。あれもショートしたことがありましたので、別なのに交換したかもしれません。(恵比寿製に?)

 ブロッキングCは、HECの25KV定格を使用したのではないかな? セラミックCですから、電気的あるいは機械的衝撃でクラックが入ることがあります。あるいは湿気を吸い込んで絶縁性が低下するとか。 ドッカンとショートする前に交換するほうがいいですね。

高圧回路に通電するまえに、あらかじめ5分くらいは通風してやるのがいいかと思います。(と書いておきながら、あまりしませんが。)

この季節、高圧回路はトラぶります。

どうか大切にしてやってください、この怪物君を。



Re: 怪物君投稿者: JE1CKA 投稿日:2005/07/02(Sat) 00:01 No.210  

某井上氏がアンテナと一緒に回収してきて手を入れました。

ブロワー117Vでこれは200Vとは別にAC100Vで回しています。ブロッキングCは、部屋の電気を消して高圧をかけると、外側を細い火花が走ってパチパチやな音がしてました。同じコンデンサが有るとのことなので、交換すれば使えるようになると思います。

アンテナリレーは確かバキュームリレーに交換してました。
もう少しイジメテ駄目だしが必要かもしれません。何しろ長期間放置されていたようですから。

山梨で待機中の怪物君の写真見つかりました。



Re: 怪物君投稿者: 那須次郎 投稿日:2005/07/02(Sat) 00:27 No.211  

追伸、
 4−1000Aという送信管、プレートからの自然放射冷却と強制空冷の両方によって冷却されています。メタルアノードの放熱器が付いている球とは、熱の出方、冷やされ方がちがいます。

強制空冷のあるなしに関わらず、プレートのフィン(ひだひだ)から、赤熱時には常に赤外線などの熱線が放射されています。当然、周囲にある部品は熱せられ、シールド板などが良い反射板として熱線を再度反射してプレートに戻します。(したがって、黒い板など反射のないものがいいです。)

 メタルアノードのフィンがある強制空冷管のように、熱風の排気のみを考慮するのでは、この球を使用するパワーアンプはうまく冷却できません。

 ということで、プレートDCブロッキングCおよび同軸切換えリレーの故障は、この熱により部品が過熱したことによる短命化が原因でしょう。

 高温により、部品定格が低下するのも関係ありです。セラミックCでは60℃定格のものは80℃だと耐圧は半分くらいではないでしょうか?
 リレー接点の酸化も促進されます。接触抵抗は温度により上昇します。接触抵抗の上昇により、接点発熱は増大します。 ・・すべてが悪循環です。

  業務機ではここのキャパシタは空冷されているものがあります。このアンプの同軸リレー(出力側)は、できれば裏パネルの裏側に置いた方がいいでしょう。RF放射が心配なら、弁当箱に入れればいいでしょう。ただし同軸ケーブルの外皮は、はがして随所にアースポイントを置くべきです。

ところで、写真に見える・・・

 パラシティック防止抵抗は赤い金属皮膜ですが、これは溝が切ってあるので高周波的にはインダクタンスが大きいです。
形は昔のP型(高周波用)抵抗に似ているが、ものが違います。複数本パラレルにして使用するのは、インダクタンス対策とワッテージ対策の両方に有効です。

・・といっても、パラ止め抵抗は、パラ発振していない限り、基本的には消費電力ゼロワットです。が、並列に入っている巻き線によりRF電圧が発生するので、これによる消費電力に耐える必要があるのです。

 本来のQダンパとしては、抵抗のみでもいいはずですが、直流成分での発熱を抑える目的で巻き線を入れて、DC的に抵抗をショートします。巻き線は、ローバンドでは低めのRF損失に抑え、寄生発振しやすい高い周波数では大きい損失を得るという目的もあります。


 以上、蒸し暑い話で恐縮です。
 ・・・詳しくは、「重箱」本をお読みください。
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